cayley_theorem’s blog

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漫画『よつばと!』で個人的に一番好きな回

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こんにちは。Cayleyです。✨

 

今日は、私が全巻集めている数少ないマンガの中でも、特にお気に入りであるよつばと!について語りたいと思います。

 

今年の二月に、2年以上ぶりに最新刊(15巻)が発売されましたね。私はそれまで、行きつけの本屋に行くたびに「よつばと出てないかな~」と探していたのですが、いつも撃沈してました(笑)

 

よつばと!』の特長といえば、主人公のよつばちゃんをはじめとする個性あふれる登場人物たちと、ハートフルでクスッと笑える楽しいお話。そして忘れてはならないのが、写真と見間違えるほど緻密に描かれた絵ですよね。

 

私は新刊を手に取った時「やっと出たか!長かったなぁ」と心の中で思ったのですが、読み進めるうちにたちまち「こりゃ2年かかるわ。いやむしろ、2年で仕上げるのすごいね?」と改めて感心してしまいました。

それくらい、絵が細かい。そして上手い。

窓に切り取られた風景のようにコマの中で伸び伸びと広がる絵と、少なめの吹き出し。そのケチ臭くないコマの使い方が、『よつばと!』の醸し出すゆったりとした雰囲気づくりに一役買ってるんじゃないかなと思います。

 

 

前置きが長くなりましたが、今回のテーマである「『よつばと!』の中で個人的に一番面白いと思う話」を発表しようと思います。つまらない話なんてないので決めるのが非常に難しかったのですが、私が「これこそが『よつばと!』の醍醐味だ!!」と思うような要素が特にたくさん入っていると感じた話をチョイスしてみました。

 

 

それは……9巻に入っている、「やきにく」という話です。

あらすじをざっと説明すると、よつばちゃんが、とーちゃん、ジャンボ、そしてやんだと一緒に焼き肉を食べに行くという、それだけのお話。

それだけなんですが、もう、めちゃくちゃ面白い。では何がどのように面白いのか、説明していこうと思います。(ネタバレ注意です!⚠️)

 

 

よつばと!』全体の面白さとも関係してくるかもしれませんが、この話の面白さを構成する要素を書き出してみると、

①よつばちゃんの子供らしい天真爛漫さ

②大人たちのトーク

この二つに集約されるんじゃないかと思います。

この二つが織り交ざることで、化学反応を起こすかのごとく、他にない面白さがドカンと爆誕するのです。

 

まず①に関して。

焼き肉を食べに行くことになったよつばちゃんは、やんだも一緒なのを少し嫌がったものの(よつばちゃんとやんだはライバル(?)関係)、テンション爆上がり。ジャンボの車に乗って店に到着すると、ちゃっかり円卓の上座に座って、乾杯の音頭を取ります。

 

私が特にいいなぁと思ったのが、タン塩につけるレモン汁を「よつばがいれる!」と言って皆のお皿に入れようとしたり、肉を焼いていたとーちゃんに「よつばもにくひっくりかえす」と言って代わってもらおうとするところ。子供って、何でもかんでも自分でやりたがる時期ありますよね(笑)見てる方はハラハラしますが、とーちゃんはよつばちゃんのやりたいようにさせてくれます。いいお父さんだ。

こういうシーンが、なんだかリアルでいいなぁと思うんですよね。ホームビデオを見ているような気持ちになる。

 

あとは、行きの車の中でとーちゃんに「やきにくはカレーある?」と聞いたり、店員さんに注文するときは大人並みにしっかりした言い方をしたり。何というか、子供らしさというか突拍子もなさ加減が絶妙なんです。

よつばちゃんみたいな子供は見たことないはずなのに、どこかで見たような気がする。それどころか、自分の小さい頃と似ているような気さえしてくる。

よつばちゃんの台詞や立ち振る舞いは、読む人に不思議と親近感を感じさせるんだと思います。

 

続いて②について。

とーちゃん、ジャンボ、やんだの大人三人のトーク。これがもう、とにかくリアル。

子供の頃、家族に連れられてご飯を食べに行ったりした時、周りで繰り広げられる会話の内容が分からなくて、「大人って一体何の話をしてるんだろう」って思ったことありませんか?

私はよく思っていたのですが、この話を読んでその感覚をつぶさに思い出しましたね。今はもうどちらかというと大人の会話をする側になりましたが、会話にあまり参加せずに黙々とお肉を食べているよつばちゃんの気持ちもよく分かりました。

 

三人の会話をちょっとだけ紹介すると、

 

「おまえは相変わらず酒のめねーの?」

「まあねー つーか酒よりバナナジュースのがうまいですって!そう思わんですか!」

 

「小岩井さんってなんで車持ってねぇの? いるでしょこんな所」

「んー無しで行ければその方がいいかなーって」

 

「そうそう俺もこないだ諸岡に会ったよ」

「で?どうでした?あいつ」

「俺も長いこと見てねーな あいつの結婚式以来かな」

「あいつさー ハゲてた見事に」

「あー でもハゲる前に結婚したからよかったじゃん」

「そだなー」

 

「いやおまえミキちゃんは あの子どーした」

「あー なんか最近電話しても出ねーのよ ずっと」

「ずっとって?」

「…一ヵ月ちょい?」

「それおまえもう捨てられてるよ?」

「え!うっそ やっぱし!?」

 

分かりますか、そのリアルさ(笑)

焼き肉屋で、気心の知れたメンツで話す内容として、かなりリアルじゃないですか。今読むとあるあるだな~と思いますが、子供からするとこういう話も「よく分からないけど大人な会話」に感じられたりするんですよね。

 

よつばちゃん視点で読んでも、大人視点で読んでも楽しめる。

これこそが、『よつばと!』の最大の魅力なんじゃないかと思います。

 

 

よつばと!』と読んでいると、子供時代の自分をよつばちゃんに重ね合わせてちょっとノスタルジックな気分になったり、これから先自分に子供ができたらよつばちゃんと同じようなことをしたりするのかなーなんて想像してみたり、色んな楽しみ方ができる気がします。

もちろん頭の中を空っぽにしても読めますし、絵を見るだけでも癒されます。

 

今回は私の好きな回にスポットを当てて『よつばと!』の魅力を語ってみましたが、いかがだったでしょうか。共感していただけたら嬉しいです♡

 

次の巻がいつ出るのかは分かりませんが、今から楽しみですね!

これからも末永く続いてほしいな。

 

 

読んでくださり、ありがとうございました✨